第一部(1) 命の尊厳 - 光あれ 水平社宣言100年

尊重する世の中に 差別の連鎖断ち切る
「人の世に熱あれ、人間に光あれ」。人間の平等と尊厳を求め、「部落解放」を訴えた水平社宣言のよく知られる一節だ。1922(大正11)年3月3日、京都市の岡崎公会堂で宣言が朗読された全国水平社創立大会が開かれてから、今年で100年を迎えた。創立の中心メンバーだった西光万吉、阪本清一郎、駒井喜作は現在の御所市出身。「宣言100年」の今年3月3日には同市の水平社博物館がリニューアルオープンした。差別を許さない社会のために、私たちが今すべきことを連載で考えてみたい。