高齢者虐待119件 奈良県内令和2年度、前年度比現象
県は令和2年度の県内高齢者虐待状況をまとめ、発表した。各市町村が受けた相談・通報件数は、養介護施設の従事者らによる虐待が4件(前年度15件)、家族ら養護者による虐待は115件(同139件)といずれも前年度より減少した。新型コロナウイルスの影響で施設などでの面会が制限され、家族や親族が虐待に気付きにくかったことも考えられる。県は市町村や施設などに積極的な通報を呼び掛けている。
介護保険施設、介護サービス事業所などの養介護施設従事者らによる虐待があったと判断された4件の被虐待者は男性2人、女性1人の計3人で、いずれも認知症だった。虐待の種別・類型は、身体的虐待3件、心理的虐待1件。虐待が起きた施設などの種別は、特別養護老人ホーム2件、認知症対応型共同生活介護1件、住宅型の有料老人ホーム1件だった。
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