会場建設の遅れや資材価格の高騰などで、…
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会場建設の遅れや資材価格の高騰などで、一時は延期や中止という声まで出た「大阪・関西万博」が、きょう13日に開幕する。会期は184日間。
「人類の進歩と調和」を掲げた1970年の大阪万博から半世紀。今回のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」だが、前回の遺産は生きているか。
個人的にはかつて、「なら・シルクロード博」(1988年4月24日~10月23日)と「国際花と緑の博覧会」(1991年4月1日~9月30日)を取材した。
「シルク博」のテーマは「民族の英知とロマン」、「花博」は「花と緑と人間生活のかかわりをとらえ 21世紀へ向けて潤いのある豊かな社会の創造をめざす」だった。
各博覧会のテーマを並べてみると、時代・歴史の経過がうかがえる。そして「未来社会のデザイン」に、やや具体的なイメージを示そうという意欲は感じる。
だが本音を言うと、未来のデザインというもののイメージが湧かない。地に足が着いた感じのしないAI(人工知能)に頼るのも釈然としない。今回、未来社会のデザインの一端がうかがえれば幸いだ。(北)