心細い船出となった。第2次石破内閣がス…
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心細い船出となった。第2次石破内閣がスタートしたが、野党の日本維新の会、国民民主党の無効票により、決選投票で逃げ切った。
選挙後、初の国会を見る限り、予算も法案も、そう簡単には通りそうもない。過半数割れした与党は政権を維持したものの、常に野党の顔色を見ながら進めることになる。
無効票にも表れたように、野党が一本化できていないことが、政権交代にならなかった。かつて7党連立で少数党の細川政権が誕生したときとは違った。
政治改革が叫ばれて、今の小選挙区比例代表制へと選挙制度が導入された。中選挙区よりも狭い選挙区なので、「お金がかからない」とされた。
30年も前の話だ。それなのにまた「政治とカネ」の問題が、今度の選挙で問われた。小選挙区制なら「金がかからない」と、与野党挙げて叫んでいたのにどうしたことか。
今回の裏金議員の明暗はご承知の通りだが、参議院にもいることを忘れてはなるまい。衆院選で決着したと思ったら大間違いだ。来夏の参院選まで、わずかだが、政権もどうなっているか分からない。(治)