農林水産省が発表した2024年農業構造…
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農林水産省が発表した2024年農業構造動態調査によると、個人農家や法人などの「農業経営体」の数は前年比5%減の88万3300。比較可能な2005年から減り続けている。
「基幹的農業従事者」数は60歳以上の割合が8割で高齢化が深刻。農業の将来を真剣に考えなければならない時期にきている。
会社員の傍ら米作りをしている友人の話によると、大型農機具は乗用車並みの値段がして、「採算なんかとれるはずがない」とこぼす。
より耕作面積が広いにしても、専業農家の経営が厳しい実態がうかがえる。加えて農業は長時間労働を強いられる場合が多く、作物の出来も天候に左右される。
しかし、悲観するべきでない。食の安全の面から世界中で日本の農作物が高く評価されている。また、ブランド物の果物、野菜などは高値がつくため高収入を得ている農家も少なくないという。
個人農家が減る中、規模の大きい法人などが農地を引き受ける傾向が出てきている。他産業に比べ経営、効率の面で遅れていた農業ゆえに、生産性の「のびしろ」は大きいと期待している。(栄)