晴れ着姿の若者たちが街中を闊歩(かっぽ…
晴れ着姿の若者たちが街中を闊歩(かっぽ)しているのを見ると、やはりこちらの気分も和むし、少子化時代だからこそ、未来を託したくなる。
自治体主催の「二十歳の集い」を終え、あちこちで懐かしい同級生らと輪になって語り合う、いつもの風景だが、十代後半の多感な時を、コロナ禍で過ごした。
またAI(人工知能)の驚異的な進展もあり、スマホは持って当たり前。2000年代生まれの彼らは、これまでの価値観が通用しない世代ともいえる。
能登半島地震や日航機事故といった新年早々に、震撼させられる出来事があり、浮かれてばかりではいけないと思い知らされたし、国会議員の逮捕もあった。
阪神大震災から29年、東日本大震災から13年、忘れていないつもりが、気のゆるみがあったかもしれない。まさに「天災は忘れたころにやってくる」だ。
コロナを乗り越えた気分でいてはならないだろう。年の初めの凶事は、「心を引き締めよ」ということだと思いたい。昭和、平成を生きてきた大人たちが、新時代を生きる若者に、どんなバトンを引き継ぐのか。(治)