ロシアによるウクライナ侵攻が続き、イス…
ロシアによるウクライナ侵攻が続き、イスラエル・ガザ戦争が起き、大規模な地震や気候変動による深刻な自然災害が相次いだ一年が終わる。
コロナ禍も落ち着きをみせてきたが、まだ終息したわけではない。普通の人々が地球的な規模でさまざまな困難に立ち向かい、助け合わねばならないことを知らされた。
小さな日本という島国にあって、そのまた小さな奈良の地で生きる私たちにも、そんな思いを抱かせる年でもあった。さらにはAI(人工知能)の進展だ。
これまで人間にしかできなかった知的な行為を、コンピューターが取って代わるのではないかという時代に突入した。感情のない機械が「すべて正しい」というのか。
遠い未来のことと思っていたが、スマホを手放せないように、AI時代にいることを思い知る。どんな時代になっても人間であることを忘れてはなるまい。
血も涙もあり、煩悩だらけの人間だが、煩悩があるから人間なのだ。政治とカネの問題で不届きな政治家がまだまだいるように、煩悩は尽きない。除夜の鐘を聞きながら希望の新しい年を迎えたい。(治)