2025年大阪・関西万博の開幕まで50…
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2025年大阪・関西万博の開幕まで500日余り。このところ会場建設費の大幅増額、工事の難航でパビリオン出展取りやめの意向を示す参加国が現れるなど、負の話題が多い。
とはいえ県内の事業者や経済団体、自治体の関係者らと話すと、万博を見据えて準備を整え、従来からのイベントも充実させているのが分かる。期待値は大きい。
今は展示内容など具体像が見えづらく、関西ですら盛り上がりに欠ける。だが地域経済に刺激となる大きな祭典は、やはり見過ごせない。
奈良経済に対し、万博開幕まではほぼ妙味がなく、開幕後の修学旅行生流失を懸念する専門家もいる。不安解消への周到な計画も欠かせない。
万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は戦闘で多数の命が失われ、人工知能が支援にとどまらず人間に取って変わろうとし、地球外の生活が現実味を帯び、多様性が叫ばれる時代になじむ。見せ方、考えさせ方次第で注目度は違ってくる。
むろん税金に関わる費用には厳しい目が必要。ただ関西人らしく、使う分のもとは取ろうとの思いが強くなっている。(智)