8月にはとりわけ、戦争や平和、そして核…
8月にはとりわけ、戦争や平和、そして核兵器・武力のことを考えたい。願いははっきりしている。この世界から全ての戦争をなくすことだ。
6日は「広島平和記念日」(広島原爆忌)、9日は「ながさき平和の日」(長崎原爆忌)。そして15日は「終戦記念日(終戦の日)」、わが国が戦争で敗れた日だ。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻では、ロシア側に核兵器の使用をほのめかす発言も出ていて不安になる。だが、考え方・見方はさまざまだ。
「日本は核を持つべきだと私は考えます」。こう言うのは家族人類学者のエマニュエル・トッド氏。著書『第三次世界大戦はもう始まっている』(文春新書)で知った。
日本の核保有は、鎖国していた「江戸時代に回帰するようなもの」(同書)だという。トッド氏の真意はどこにあるか。興味を持たれた方は同書の一読を。
結論だけ言えば、トッド氏の主張は認められない。それではまるで、孤立して核兵器を持っている(らしい)北朝鮮と同じだと思える。孤立・内閉ではなく、国家は開かれる方向に進むべきではないのか。(北)