照り付ける真夏の太陽が西に沈み、猛暑も…
照り付ける真夏の太陽が西に沈み、猛暑も少し和らぎ始める夕暮れの奈良公園。きょう5日から14日まで、今年も「なら燈花会」の灯がともる。
1999年に始まって四半世紀。ボランティアを募りローソクに点火してもらう。そんな市民参加型の新しい試みが25回目の節目を迎えた。
初めて計画を聞いたときは手探り状態の運営に不安も感じたが、1回目の開催は浮雲園地など4エリアに計6000個のロウソクを設置、約17万人の来場者を集めて実績を残した。
さらに人気は上昇。なら燈花会の会によると平城遷都1300年祭が行われた2010年には来場者90万人を突破。大イベントに成長した。
コロナ禍で20、21年は無観客による開催を強いられたが、昨年は67万人余りを集めて復活。今年は期間限定の東大寺鏡池、春日大社参道を含む9会場で午後7時〜9時半まで開く。
猛暑と激しい夕立ち。荒々しい天候が続く夏だがひとときカップの中で揺れる小さな光に癒やされたい。燈花とは灯心の先にできる花の形のかたまり。これができると縁起が良いと言われているそうだ。(松)