関脇が強いと面白いといわれるが、大相撲…
関脇が強いと面白いといわれるが、大相撲夏場所は4人全員が2桁勝利し、霧馬山の大関昇進が確実で、他の3人も来場所の昇進が期待される。
そして3場所連続して全休した横綱・照ノ富士が14勝1敗で8度目の優勝を飾った。一人横綱の重圧のなかで、みごとに責任を果たした。
さらに元大関の朝乃山も、コロナ対応違反で、6場所出場停止処分を受け三段目にまで陥落したが、幕下、十両を経て、今場所幕内に復帰。12勝の好成績を上げた。
そんな相撲熱が冷めやらぬ時に、相撲発祥の地でもある桜井市で、10月に地方巡業の「桜井場所」が開催されることが発表された。コロナで延期になっていただけにうれしい。
日本書紀に登場する当麻蹴速(たいまのけはや)と野見宿祢(のみのすくね)の力比べが相撲の始まりと伝えられ、市内には相撲神社もある。
大記録を打ち立てた白鵬引退後、次の相撲界を担う力士の登場が期待されている。力と技を競う真剣勝負は、ネットやゲームの世界とは異なる。そんなデジタル社会だからこそ、本物が求められるのだろう。(治)