特急という言葉の響きは心地よい。「特別…
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特急という言葉の響きは心地よい。「特別に急行する列車」で、その分、別料金にはなるが目的地に最速で到着するのは快感でもある。
全国で唯一、JRの特急が走らないことで有名な奈良で今、土日に臨時特急「まほろば」(287系3両)が大和路線を走っている。地下ホームができた大阪駅を出て新大阪駅に止まり、そこからはノンストップで、おおさか東線経由で奈良駅へ。
定期特急としては58年ほど前に気動車の特急「あすか」があった。名古屋と東和歌山(現和歌山)を奈良経由で結んだが、1965(昭和40)年3月から約2年7カ月の短命で終わった。
東和歌山を出て阪和線を進み、杉本町から阪和貨物線(今は廃線)を経由し八尾へ出て、奈良から関西本線へというルート。乗客が見込まれる天王寺(大阪市内)を通らなかったのは致命的であった。
「たられば」の話だが、阪和貨物線が残っていたら、関西国際空港から奈良へ直通可能で、観光客の利便性は向上しただろう。
6月11日まで走る「まほろば」が定期運行になるかどうかは未知数。でも期待してみたい。(恵)