地域別男女の格差

国原譜

「文化の火」が再びゆらいでいる。25日…

 「文化の火」が再びゆらいでいる。25日、東京、大阪、京都、兵庫の緊急事態宣言発令を受け、各都府県の多くの博物館や美術館、図書館が休館。映画館や劇場も休演となった。

 昨春、最初の緊急事態宣言の時にも、全国で文化施設が休館を余儀なくされた。演劇やコンサートなども中止になり、多くのアーティストたちが経済的に苦境に立った。

 今回も多くの集客が期待できる大型連休を直撃するだけに経済的損失は図りしれない。定員の抑制などのコロナ対策で、収益率も下がっている中での収入減は大きな痛手だ。

 そもそも、人が大声で話すようなことが少ない文化施設は感染リスクも低いはず。しかし、博物館や映画館などが開館していることで、人の流れを生んでしまうことは否めない。

 その一方で朝夕の出勤風景は変わらず、満員電車も一向に改善されない。やはり、文化や芸術は「不要不急」なのか。

 県内は緊急事態宣言の対象地域から外れるものの、大型連休中のイベントや伝統行事の中止、規模縮小が相次ぐ。文化の火を消さないためのケアが必要だ。(法)

特集記事

人気記事

  • ならリビング.com
  • GOOD INNOVATION LAB コピーライター講座
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 47CLUB
  • 特選ホームページガイド