国原譜

3度目の緊急事態宣言が4都府県に発令さ…

 3度目の緊急事態宣言が4都府県に発令された。対象地域では多くの催しが中止となり、東京・両国国技館で5月9日に初日を迎える大相撲5月場所(夏場所)は、日本相撲協会がきょうにも方針を出すという。

 相撲ファンとして知られた昭和天皇は、昭和30年以降、国技館で5月場所を観戦するのが常だった。

 ただ、戦前と戦後で天覧相撲は大きく異なる。昭和4年には皇居に造らせた土俵で幕内力士の取り組みがあり、陛下が望んだ取り組みも特別に3番用意されたという。

 浅見雅男氏の著書「明治天皇はシャンパンがお好き」からの孫引きだが、その中に昭和天皇の歌が紹介されていた。

 「久しくも見ざりし相撲ひとびとと 手をたたきつつ見るがたのしさ」。大好きな相撲だが、戦後、昭和30年に至るまで、昭和天皇が国技館を訪れることはなかった。

 その心中は推し量るしかないが、長い戦争の時代と無関係ではないだろう。1年以上も続くコロナ禍の今、観戦後に詠まれた一首が心にしみる。スポーツも音楽も、大勢で心おきなく楽しめる日が、一日も早く訪れてほしい。(増)

特集記事

人気記事

  • ならリビング.com
  • GOOD INNOVATION LAB コピーライター講座
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 47CLUB
  • 特選ホームページガイド