国原譜

五月晴れの好天気に恵まれ、令和を祝う大…

 五月晴れの好天気に恵まれ、令和を祝う大型連休も、各地で盛り上がりを見せている。どことも例年以上の人出かもしれない。

 平城宮跡で行われた平城京天平祭では、古代衣装の天平行列に、外国人を含む観光客らが歓声を上げた。奈良時代の歴代天皇もこんな姿だったのかと、天平の昔がよみがえった。

 天皇陛下の退位と即位という、ここ数日に身近な経験をしたこともあり、いつもとは違って見えた。そして会場では「令和」の文字の旗が人目をひいた。

 一方、興福寺では、昨年完成した中金堂の前で、藤原不比等の1300年忌が、厳かに執り行われた。教科書に載ってはいるが、不比等のことはあまり知られていない。

 大化改新の鎌足は有名だが、その二男だ。大宝律令や養老律令を編さん、そして平城遷都の立役者でもあった。平城京と並行して興福寺の造営を主導している。

 不比等なくして平城京はなかった。もっと奈良の子供たちに不比等のことを教えていくべきだろう。多川俊映貫首も、これからは「大いに宣揚していきたい」と宣言していた。(治)

 

 

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