国原譜

「平成最後の甲子園」となる第91回選抜…

 「平成最後の甲子園」となる第91回選抜高校野球大会が開幕。残念ながら、県勢の出場はなし。郷土の代表が出ない甲子園はやはりさびしい。

 その高校野球では投手の球数制限に向けた議論が始まる。きっかけは昨年、新潟県高野連が投手の障害予防などを目的に導入を表明した独自の球数制限案だ。

 同県高野連は「全国で足並みをそろえて検討すべき」との意見を受け入れて実施を見送ったが、日本高野連は有識者による会議の発足を決定。球数制限だけなく、投手の障害予防に向けた総合的な対策を検討する。

 甲子園では以前から度々、投手の投球過多が問題となった。その背景として、現在の行き過ぎた勝利至上主義を指摘する声もある。

 もちろん、勝利を目指して互いに切磋琢磨(せっさたくま)することがスポーツの基本。しかし、勝利の引き換えに、選手が体を壊すようなことがあってはならない。

 指導者や選手たちが勝利を重視する理由には、学校や周囲からの期待もある。郷土のチームが勝てばうれしいが、応援するわれわれも選手のことを第一に考えるべきだろう。(法)

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