国原譜

ぐらりと来た瞬間、恐怖と後悔が噴き出す…

 ぐらりと来た瞬間、恐怖と後悔が噴き出す。どうしよう何も備えができていない。だが被害もなく揺れが収まってしまえば安心し、すぐ忘れる。

 また今年は台風の来襲が相次いだため、その度に暴風対策で家の周りを片付けていたが、幸い何ごともなく行き過ぎれば、やがて手を抜き始める。

 誰もが同じでなくとも、当方だけの悪癖ともいえないのでは。もしもの時を考えて万全を期し、緊張感を持続するのは難しい。だから「災害は忘れた頃にやって来る」とも言われるのだろう。

 ではどうすれば良いのか。必要と分かっているのについおざなりにしがちなことを、しっかり行うには声を掛け合い、励まし合える仲間が大切だ。

 本紙の連載「地域を守る、笑顔を守る」に寄せられた談話には「日頃から防災訓練を行い、関心を持ってもらうことが大事。住民同士の絆を深めることが自助や共助へとつながる」とあった。

 震度2を観測した一昨日の地震で、危機感を高めた人も多いはず。その思いを忘れないうちに自分が住む地域にも目を向け、「地域を守る」活動に参加する機会にしたい。(松)

特集記事

人気記事

  • ならリビング.com
  • GOOD INNOVATION LAB コピーライター講座
  • 出版情報 出版物のご購入はこちらから
  • 47CLUB
  • 特選ホームページガイド