国原譜

非常に強い台風24号が一昨日近畿に上陸…

 非常に強い台風24号が一昨日近畿に上陸した。それぞれに準備、対応して風雨などの危険をやり過ごされたことだろう。

 備えと伝え方では最近、新傾向がある。備えでは早めの措置と行動。公共交通や諸施設は荒天前の運休、休業を早期に告知し、天候次第の対応を避けている。

 自治体は穏やかな天気の間に避難所を開設。高齢者らに避難を呼び掛ける。夜間の近畿最接近が予想された今回でも、明るいうちの自主避難者が県内でも数多くいた。

 伝え方では、自治体発の情報の意味を簡明に解説する媒体が増えた。また訪日客らにも状況が伝わるように、英語での情報発信を加えるメディアも出てきた。

 公共交通の運休には、移動手段の途絶や経済、観光面での影響を懸念する声もある。丁寧な伝え方では子供扱いするなとの意見も。だが命のことを思えば、いっときの不自由や不満、不本意さは甘受すべきでは。

 もちろん現在の方法もまだ端緒。最善か否か、各立場での検証で改善点や別の良策が見つかるかもしれない。被害の有無にかかわらず、一過性に終わらせないことが肝要なのだ。(智)

 

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