国原譜

旅行で宮城県仙台市を訪れた。まず、広範…

 旅行で宮城県仙台市を訪れた。まず、広範な歩道橋網が圧巻のJR仙台駅前に驚嘆した。端整かつにぎわいがあり、残念ながらやや雑然としたJR奈良駅前とは雲泥の差があった。

 ちょうど地価調査の発表結果が地元紙・河北新報に掲載されていた。仙台市は住宅地が前年より5・7%、商業地が9・9%も上回る。「仙台一人勝ち」が全体を押し上げ、宮城県は住宅地0・9%、商業地4・7%増。

 同紙によれば、震災以降、仙台市は復興拠点として人口増加や企業進出が加速したという。災い転じて福となす。なるほど、街に活力があるわけだ。

 本県はどうか。商業地は訪日外国人増加の効果もあって上昇(0・7%)したものの、住宅地は10年連続の下落(マイナス1・0%)だ。

 全国的には、東京、大阪など大都市圏の地価が上昇し、地方と「二極化」となっているが、地方でも独自の魅力がある仙台、札幌、福岡などの中核都市は上昇している。

 地価は土地の人気度のバロメーターでもある。地価が上昇すればいいというものでもないが、本県ならではの魅力づくりは必要だろう。(栄)

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