国原譜

県大芸術祭と県障害者大芸術祭が開幕した…

 県大芸術祭と県障害者大芸術祭が開幕した。11月末までの3カ月間、県内各地、さまざまな施設で数々のイベントが予定されている。

 従来と異なるのは、両祭が一体開催されていること。より幅広い人々に芸術、文化に親しみ、参加してもらおうとの意図だ。

 昨年の「国民文化祭・なら2017」と「全国障害者芸術・文化祭なら大会」が布石になった。両祭は全国初の一体開催。障害の有無に関係なく互いの芸術、文化活動を認め合い、共演して新たな文化を発信した。

 昨年の両祭担当者からは、一体開催やそこで生まれることを一過性に終わらせないことが「レガシー(遺産)になる」と何度も聞いた。今年はその第一歩となる。

 一体開催の必要性を疑問視する声も耳にした。だが、多様性や異なる存在との出合い、融合が芸術、文化を前進、発展させたことは過去に何度も目にしてきたことだ。

 近年、多様性に不寛容な姿勢が国内外で散見される。芸術、文化の分野では心を全方向に開いて多彩な表現を味わい、気持ちを豊かにしたい。未体験の心引かれる活動が、県内にもまだまだある。(智)

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