国原譜
他人の本棚は興味深い。自分の好きな本が…
他人の本棚は興味深い。自分の好きな本があるとその人に親近感を覚えるし、「こんな本があるのか」と自分の知らない新たな本との出会いもあるから。
奈良町の音声館近くに開店した無人書店「ふうせんかずら」は、そんな好奇心を満たしてくれる場所だ。同店は「ブックオーナー」が1人1棚を担当し独自に選んだ古本や新刊書を納めている。
棚に並ぶのはブックオーナーの個人的な要素が強い本ばかり。ID番号を入力して入店する仕組みも、他人の部屋に忍び込んで本棚をのぞき見るような高揚感を覚える。
同店のプロデューサーは数年前、奈良町に貸切制映画館「青丹座」を作った平田幸一さん。自らも本好きで人目を気にせずに心ゆくまで本を楽しんでもらう空間を目指した。
平田さんは自らも本棚の一つを担当。筆者はその棚にお気に入りの古本を見つけたが、価格が高くて購入をあきらめた。価格の設定もブックオーナーの自由だ。
平田さんに話すと、「本当は手放したくない本なので高くした」とのこと。そんなわがままも「他人の本棚」ぽさを感じさせて心地が良い。(法)
奈良町の音声館近くに開店した無人書店「ふうせんかずら」は、そんな好奇心を満たしてくれる場所だ。同店は「ブックオーナー」が1人1棚を担当し独自に選んだ古本や新刊書を納めている。
棚に並ぶのはブックオーナーの個人的な要素が強い本ばかり。ID番号を入力して入店する仕組みも、他人の部屋に忍び込んで本棚をのぞき見るような高揚感を覚える。
同店のプロデューサーは数年前、奈良町に貸切制映画館「青丹座」を作った平田幸一さん。自らも本好きで人目を気にせずに心ゆくまで本を楽しんでもらう空間を目指した。
平田さんは自らも本棚の一つを担当。筆者はその棚にお気に入りの古本を見つけたが、価格が高くて購入をあきらめた。価格の設定もブックオーナーの自由だ。
平田さんに話すと、「本当は手放したくない本なので高くした」とのこと。そんなわがままも「他人の本棚」ぽさを感じさせて心地が良い。(法)