国原譜

終戦の日の8月15日にちなんで、本紙に…

 終戦の日の8月15日にちなんで、本紙にも毎年、戦争や平和を考える特集記事が載る。今年は「平和運動の新たな後継者―高校生平和大使に聞く」だった。

 県内の高校生5人へのインタビュー。広島と長崎への原爆投下や核兵器、日本軍の米ハワイでの真珠湾攻撃などに触れ、それぞれに平和への思いを熱く語っていた。

 少し感想を述べれば、県内に残る戦争の記憶についても語ってほしかった。例えば天理市にある戦争遺構「柳本飛行場」。決して風化させてはならない歴史の一つだ。

 ずっと以前に、県内の小学生を前に話させてもらった「青い目の人形」も挙げたい。太平洋戦争前の昭和2年に米国から日本へ贈られた友情人形(人形使節)である。

 1万体以上が全国各地の小学校などに配布され、県内には約140体(現存は数体)が配られたという。日米親善のシンボルのはずが、戦争でどんな運命をたどったか。

 ちなみに日本からは答礼として市松人形が米国に贈られている。戦争の傷痕は身近なところにもあり、地元の歴史から戦争や平和を考える視点も持ってもらえればと願う。(北)

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