国原譜

感動をありがとう。夏の高校野球県大会は…

 感動をありがとう。夏の高校野球県大会は奈良大付が、延長の末に天理を下し、甲子園出場を決めた。勝者も敗者も見事な戦いだった。

 昨年の決勝と同一カードとなった。28回の甲子園出場で全国制覇2回という古豪・天理に、奈良大付の選手は臆することなく、堂々と立ち向かった。

 先取点を取られても逆転し、そして同点にされても、さらに突き放した。しかし敗れたとはいえ、天理は底力をみせ4点差の九回に、奈良大付が優勝かと、勘違いするほどの同点の場面をみせた。

 天理の中村良二監督は「泣かずに勝者を祝福してやろう」と、涙を流すナインに語ったという。奈良大付の選手たちは、その思いを胸にして甲子園で戦ってほしい。

 全国から名だたる強豪校が続々と名乗りを挙げている。夏の大会は初出場だが、天理高校を破って出場するのだから、自信を持ち、県代表として戦ってもらいたい。

 一夜明けて同校の関係者は、新たな感動に浸っていることだろう。悲願の夏の甲子園で、しかも100回記念大会だ。暗いニュースばかりのなかで、思い出の夏にしてほしい。(治)

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