国原譜
炎天下の街路を慌ただしく駆け抜けていく救…
炎天下の街路を慌ただしく駆け抜けていく救急車。熱中症患者だろうか。信号待ちの車列が進路を譲って、サイレンが再び加速する。
同症状で医療機関に運ばれた人は、今月16日以降の1週間で全国2万2647人、県内でも426人に上り、これまでの最多記録になったという。
県内では平成26年に奈良市、生駒市を除く37市町村で県消防組合が発足したこともあり、広域で対応することでしのげているというが、全県で搬送者1日平均60人というのはやはり非常事態。
また場所によっては別の懸念も。渋滞が激しい道路では緊急車両が思うように進めない。県内の道路事情は改善が進んでいるが、まだ課題も多い。
先日、奈良市で開かれた京奈和自動車道の建設促進県民会議では、国道24号や橿原市周辺で深刻な交通渋滞が起きて支障が出ていると指摘、未開通区間について早期の全線開通を呼び掛けた。
同道路の奈良市区間は、文化財保存の観点で議論を重ね、さらに財源確保でも展望が得られて進路が開けたところ。地域の安全安心のためにも、事業の加速を期待したい。(松)
同症状で医療機関に運ばれた人は、今月16日以降の1週間で全国2万2647人、県内でも426人に上り、これまでの最多記録になったという。
県内では平成26年に奈良市、生駒市を除く37市町村で県消防組合が発足したこともあり、広域で対応することでしのげているというが、全県で搬送者1日平均60人というのはやはり非常事態。
また場所によっては別の懸念も。渋滞が激しい道路では緊急車両が思うように進めない。県内の道路事情は改善が進んでいるが、まだ課題も多い。
先日、奈良市で開かれた京奈和自動車道の建設促進県民会議では、国道24号や橿原市周辺で深刻な交通渋滞が起きて支障が出ていると指摘、未開通区間について早期の全線開通を呼び掛けた。
同道路の奈良市区間は、文化財保存の観点で議論を重ね、さらに財源確保でも展望が得られて進路が開けたところ。地域の安全安心のためにも、事業の加速を期待したい。(松)