国原譜

露骨な人事だ。県議会の役員改選で正副議…

 露骨な人事だ。県議会の役員改選で正副議長をはじめ、各委員会の正副委員長が決まった。同時に所属する委員会の顔ぶれも決まった。

 分裂して9人を擁する第2会派の自民党奈良は副議長ポストと五つの正副委員長を獲得した。5人会派の創生奈良は、84歳という高齢の川口正志氏が3度目の議長。

 そして3人が正副委員長という、大盤振る舞いだ。4人会派の日本維新の会も3人の委員長を獲得し、同じく分裂組で2人会派の自民党絆も副委員長ポストを得た。

 正副議長の誕生に功労のあった会派を優遇した、誰にでも分かる人事となった。支持しなかった会派には、10人の最大会派・自民党と、4人の国民民主党にそれぞれ委員長ポストを一つ分けた。

 来年の県議選をにらんだ構成なのだろうが、やはり分裂している自民党には、言わねばなるまい。党をまとめるべき幹事長の奥山博康氏が副議長職が欲しかったと映る。

 党の一本化に汗を流さず、私利に走ったのか。そして黒い交際が問題となった前議長の岩田国夫氏と、川口議長が極めて親しいことも、覚えておきたい。(治)

 

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