国原譜

大和平野の田植えもほとんど終わり、緑の〃…

 大和平野の田植えもほとんど終わり、緑の“じゅうたん”が美しい。梅雨明けはまだなので、雨とのお付き合いは続くが、この時期ならではの楽しみもある。

 例えば、田植えが終わった水田をのぞくと、小さな生き物たちが盛んに動いているのが分かる。オタマジャクシだけでなく、カブトエビやアメンボなどが忙しそうにしている。生物の観察には最適の場所だ。

 デジタル化社会の中で、パソコンやスマホが使えるなら簡単に、その生物についてのデータや画像が出てくる。だが、実際に見ないと、印象も違う。音やにおいといった周辺の環境条件も含めて記憶される、そうしたことが大切ではないか。

 ただ、子どもたちだけではリスクもある。観察に夢中になり、水路などに落ちたりする危険性が伴う。下校時は学校生活での緊張感がとけて、解放感にひたりやすいので注意が必要だろう。

 特に今は、大阪府北部地震の余波が残り、余震が発生する可能性も残る。大雨が降りやすい時期でもあるので、しっかりとした見守りも必要だ。

 ともあれ油断することなく、この時期を乗り切りたい。(恵)

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