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叙情豊かなトスティ歌曲の世界へ 愛好家から学生、プロまで、年齢制限なしの新コンクール創設 - 申し込み3月3日まで 予選は奈良県でも

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2023年の日本トスティ歌曲コンクール

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 声楽コンクール「日本トスティ歌曲コンクール」の開催などを通じてイタリア人作曲家トスティ(1846~1916年)の歌曲の普及に取り組む奈良市の日本トスティ協会(NPO法人奈良芸能文化協会国際交流部門)が、年齢制限のない誰でも気軽に参加できる、もう一つのトスティ歌曲の独唱コンクールを創設する。「愛好家部門」「学生部門(15~23歳)」「上級部門」の3部門に分け、5月に奈良と東京で予選、8月に東京のイタリア文化会館で本選を実施。3月3日まで参加申し込みを受け付けている。

 

 新たに始めるコンクールの名称は「トスティ歌曲コンコルソ“CANTIAMO(カンティアーモ)”2025」。イタリア語でコンコルソはコンクール、カンティアーモは「いっしょに歌いましょう」の意味。課題曲はなく、予選はトスティ歌曲の中から自由曲1曲、本選は同2曲を独唱する。参加料は、予選が愛好家部門8000円、学生部門5000円、上級部門1万円、本選が各部門1万円。上級部門と学生部門の1~3位入賞者は賞金がある。

 

 2003年から4年に1度開催している「日本トスティ歌曲コンクール(以下同コンクール)」は、国際舞台で活躍できる声楽家の発掘、育成を掲げた本格的な競技会で、全国でもハイレベルな声楽コンクールに成長。毎回、実力ある若手声楽家が全国から集まる。

 

 一方、トスティ歌曲コンコルソ(以下同コンコルソ)は、一人でも多くの人に叙情豊かなトスティ歌曲に出合ってもらいたいと、普及に重点を置いた事業として開催。愛好家や生徒・学生から、年齢制限で同コンクールに出場できない中堅以上の声楽家まで、幅広く参加を呼びかけている。

 

 同コンクールの歴代入賞者が審査員として参加するのも特色で、また全部門を通して該当者1人に、27年の同コンクールの2次審査からの出場権(1次審査免除)を授与する。

 

 トスティは、当時の作曲家たちがオペラの作曲に力を注ぐ中、数百曲もの叙情的な歌曲を創作し、イタリア近代歌曲の創始者と称される。英語やフランス語の作品もあり、世界中で愛唱されている。

 

 参加申し込みは、日本トスティ協会のホームページ(http://www.tosti-asia.com/)の専用申し込みフォームから申し込むか、所定の用紙(ホームページ上からダウンロード可)に必要事項を書いて同協会に郵送する。問い合わせは、同協会、電話0742(33)6010。

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