飛鳥FC、全国地域CL優勝 「JFL」に昇格 - 闘いを振り返って
奈良県に拠点を置く飛鳥フットボールクラブ(FC)は2019年から戦ってきた関西サッカーリーグ1部で優勝を果たし、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024(昨年11月8日~)に進出。そこでも見事優勝し、JFL(日本フットボールリーグ)昇格の権利を手にした。理事会でも無事入会が承認され、今年3月に開幕予定の第27回JFLで全国の15チームと激戦を繰り広げる。(有賀哲信)
ワイルドカード枠で決勝R進出 格上相手に下克上
京都市のたけびしスタジアム京都で開かれた全国地域サッカーCLの決勝ラウンド。飛鳥FCは1勝1敗の勝ち点3で最終節を迎えた。優勝のためには3戦目を戦うジェイリースFCに勝利するのが必須条件。その上で、その日2戦目のVONDS市原FC―福井ユナイテッドFCの勝敗に結果が委ねられた。
飛鳥は決勝R初戦で、予選Rで敗れた市原に勝利。勢いに乗ったと思われた第2節で福井に0―3で敗れてしまっていた。
大敗と言ってもよい試合内容に、選手たちは精神的に落ち込んだ。最終節の前日、全員で約2時間のミーティングを開いた。必要なのは戦略よりも気持ちの切り替えだった。