【新春随想】奈良工業高等専門学校校長 近藤 科江 若い世代の力を育む
謹んで新春の祝詞を申し上げます。
奈良工業高等専門学校(奈良高専)は、高度経済成長期真っただ中の1964年に、奈良県や大和郡山市の誘致活動により創立されました。以来60年間、地域産業の発展に資するエンジニアを育成することを使命として、人材育成に努めてきました。「還暦」を終え、今年は新たに生まれ変わる年です。これまでの、地域の皆様のご協力・ご支援に感謝するとともに、この機会に、奈良高専をもっと知って頂き、地域を活性化する活動にどんどん活用して頂きたいと願っております。
奈良高専は、高専ロボコンやラグビーの強豪校として知られていますが、多くの学生が様々なコンテストやスポーツ大会で活躍しており、国立高専でもトップレベルの業績を上げています。高専では、学生の独創性や創造性を育てる教育を重視しており、その一環として地域の課題を発見・解決する「課題解決型」の授業やコンテストも実施しています。また、学内外で小中学生を対象としてプログラミング教室、理科実験やデジタルものづくり、ロボットコンテストなどのイベントを開設し、学生が指導に参加して、未来のエンジニア育成に積極的に取り組んでいます。より地域密着型の活動を行う事で、地域を活性化したり、地域で事業を起こしたりする学生が増えてくれると、60年前に奈良高専を誘致した地域の期待に応えられます。ぜひ、奈良高専の活動にご注目頂き、応援して頂ければ幸いです。