天理が圧倒 全国高校ラグビー 2回戦、昌平を36-8で下す
天理、初戦突破―。第104回全国高校ラグビーフットボール大会第3日は30日、東大阪市の花園ラグビー場で2回戦16試合を行い、奈良県代表の天理は36―8で昌平(埼玉)を下し3回戦へ進出した。
天理は前半3分にペナルティーゴールで3点を先制したあと、平岩、小松のトライなどで前半を17―8で折り返した。
後半に入ると天理は自在の展開力で3トライ2ゴールを奪い昌平を突き放した。平岩は3トライを奪う大活躍だった。
天理は大会第4日(1月1日)に大阪第3地区代表の常翔学園とベスト8入りをかけて戦う。
後半に持ち味発揮、前半はディフェンス圧力に苦戦
天理は序盤にペナルティーゴールで幸先よく先制。畳み掛けるようにトライを奪って勢いに乗るかと思われたが、モールディフェンスで昌平の圧力に苦戦。王子監督は「(相手の守備が強く)厳しい戦いになると予想していた。前半は思うようにならなかった」と振り返るほど、勢いに乗り切れなかった。
それでも後半は見事な修正力を発揮。キックでエリアを回復し、セットプレーでの攻防に時間をかけることなく昌平の圧力を分散。素早くボールを動かしてトライを重ねた。内田主将は「後半はチームディフェンスができた」と、守備から攻撃を組み立てる天理の持ち味を誇った。
3回戦はベスト8入りをかけて常翔学園と対戦する。今年は練習試合を含め1勝1敗。同主将は「FWが大きくて強い。展開力もある。ディフェンスで、しっかりと常翔学園の攻撃を止める」と表情を引き締めた。(河村)