社会
越冬量 10年で最多 奈良県の果樹園でカメムシ被害、売り上げ4割減農家も
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柿や梨の出荷量に「大きな影響はない」
果樹カメムシ類が全国的に多発している。奈良県でも果樹カメムシの一種、チャバネアオカメムシの越冬量が過去10年で最多となり、県病害虫防除所は5月に注意報を発令し、県内の果樹農家に防除対策の徹底を呼びかけた。県果樹・薬草研究センターが8月下旬に実施した調査では柿の被害果樹の割合は平均で10.7%と「カメムシの発生数は多かったが、防除対策の結果、被害は壊滅的ではなかった」と評価した。これまでのところ、県産の柿や梨の出荷量に「大きな影響はない」という。