旬の奈良県産食品をPR まほろばキッチンJR奈良駅前店で催し 米すくい取り、行列に
奈良市三条本町のJAならけんまほろばキッチンJR奈良駅前店で24日、「真夏の感謝デー」が開かれた。米の品切れ状態が続く中、県産米のすくい取りイベントには、貴重な米を手に入れようと開始前から行列ができた。
県産米「ひのひかり」のすくい取りは、米が品薄となる以前から準備を進めてきた。1回100円で、たらいに入った米を両手ですくい、すくえた分を持ち帰れる企画で、参加者は少しでも多くすくえるよう工夫を凝らしていた。すくう量は平均で450グラム(3合)ほどで、中には600グラムを超える人もいた。
家族8人で訪れた奈良市の女性(38)は「先々週に米5キロを購入できたが、品薄状態が続いているので麺類も使いながらしのいでいる。こういうイベントはありがたい」と話していた。
感謝デーは県農業協同組合(JAならけん)営農販売部が企画し、米穀畜産課や茶業課など同部に所属する各課が出展、県産の農畜産物をPRした。
県産の白ナスと千両ナスを食べ比べできる商品の販売や、生産量全国1位の五條市産のハウス柿の試食販売、同店の購入レシート提示で参加できる抽選会もあった。
同組合の松山芳巳常務理事は「日頃の感謝を込めるとともに、旬の県産農畜産物を知ってもらう機会になれば」と話していた。