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決定機 何度も - 奈良クラブ

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鳥取GKの頭上を超えるシュートで得点を挙げた下川=Axisバードスタジアム (C)NARA CLUB

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下川、決めた!

 

 サマーブレイクを挟み3週間ぶりとなる第24節で、奈良クラブはガイナーレ鳥取に1―2で惜敗した。第22節のFC琉球戦の快勝からそのまま勢いに乗るかと思われたが、今季3度目の連敗を喫し、手痛い失速となった。フリアン監督は試合後「非常に痛い敗戦。最後まで得点に結びつくようなチャンスをたくさん作ったが、チャンスを作ってもゴールを決めなければ勝利をつかめない」と悔しさをにじませた。

 

 現在、通算5勝9敗10分けの勝ち点25の16位。トップを独走する大宮アルディージャは勝ち点56、2位のアスルクラロ沼津と3位のFC今治は勝ち点43、4位のカターレ富山と5位のギラヴァンツ北九州、6位のツエーゲン金沢が勝ち点39と、プレーオフ出場圏のチームとの差は14以上となっている。

 

 連敗したとはいえ、前節のアスルクラロ沼津戦は2―3の惜敗で内容的には決して悪くはなかった。今節も序盤から隙を突かれて失点したものの、後半の攻撃はあと一歩で決め切れなかったとはいえ、逆転への期待を抱かせるプレーの連続だった。また今節では6度のコーナーキックを許したが、セットプレーからの失点はなかった。身構えた状態からの守備や、攻撃時の主導権を握った状態での選手たちの意識は十分に共有されているように見える。あとは流動的な試合展開の中で、選手たち個々の動きがどれだけ同期できるか。フリアン監督は今回の失点について「ラインのずれや、チームとしてプッシュアップできなかったところからずれが生じ、オフサイドにならず失点した。繰り返さないよう改善が必要」と、さらなる精度の向上を目指す。

 

 また後半30分に百田と交代で入った田村が、昨季まで所属した鳥取のピッチで躍動。惜しくも相手GKやDFに阻まれたが、積極果敢なプレーで何度も決定機を作った。左右からのクロスに合わせてゴール前に飛び込むシーンや、惜しくもクロスバーに弾かれたが鋭いシュートを放つなど、幾度となく会場を沸かせた。田村に限らず、今節でも各選手が要所で光るプレーを見せ、勝ち点こそなかったが、次節以降に向けての期待感はいささかも失速していないと感じる。

 

 次節は24日、ホームのロートフィールド奈良で現在リーグ5位のギラヴァンツ北九州を迎え撃つ。(岩本)

 

 

 

【次節】

ギラヴァンツ北九州 

◆第25節◆

8月24日18時

ロートフィールド奈良

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