29日午後1時20分ごろ、奈良県安堵町窪田の住宅で「かやぶき屋根が燃えている」と住民の50代女性から110番通報があった。

　西和署によると、自宅の門の近くで女性が枯れ草を燃やしていると、門のかやぶき屋根に燃え移り、東隣の国指定重要文化財「中家住宅」の主屋のかやぶき屋根にも延焼した。けが人はない

　県文化財課によると、中家住宅の主屋は江戸時代前期の築で、1770（明和７）年にかやぶきと瓦ぶきの屋根を持つ現在の大和棟に改造された。