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【動画あり】全国高校野球選手権奈良大会 奈良県内、夏の熱戦開幕 選手ら入場行進で勇姿

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堂々の入場行進を披露する選手ら=さとやくスタジアム

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智弁学園を先頭に勇姿披露

 

 第106回全国高校野球選手権奈良大会は7日、橿原市のさとやくスタジアム(佐藤薬品スタジアム)で開幕した。開会式では、選手らが昨年優勝の智弁学園を先頭に入場行進を行い、勇姿を披露した。開会式に続いて1回戦2試合が行われた。

 

 開会式には39校・34チーム(合同2チーム含む)が参加。優勝旗、準優勝旗の返還に続き、県高野連の村井博樹会長が「試合に勝つための練習は、自分に勝つための練習でもあったのではないか。新たな挑戦を繰り返してきた自分の強さと仲間を信じ、精いっぱい躍動してほしい」とあいさつ。山下真知事は「野球に懸けた情熱と経験は必ず皆さんの人生において大切な財産になる。厳しい練習に堪えてきたことを誇りに、精いっぱいプレーしてください」と激励した。

 

 選手宣誓では、県立高田高校の北山颯馬主将が「夢なき者に成功なし。全ての人への感謝を全力プレーに変え、多くの人に夢と感動を与えることのできる最高の夏にすることを誓います」と力強く宣誓した。

 

 今大会では熱中症対策として、各試合五回終了時のグラウンド整備で必ず10分間の休憩を取る。また5年ぶりに球場でのチケット販売を再開、球場に設置された券売機で当日券が購入できる(紙幣は千円札のみ使用可)。前売り券は昨年までと同様、コンビニで販売。

 

 

高田の北山主将が選手宣誓「夢無き者に成功なし」

 

  「テスト期間中だったが、暇があればずっと口ずさんでいた」と、本番の選手宣誓に臨んだ高田の北山颯馬主将。「今日から始まる夢への挑戦。ここまでの道のりは決して平坦ではなかった」で始まる宣誓は、周囲の支援への感謝と、仲間とともにした苦楽が大きな財産になっていることを伝えた。

 

 北山主将がもっとも思いを込めたのが「夢無き者に成功なし」の一語。3年生が大切にしてきた言葉だ。聖地甲子園に何としてもたどり着くんだという夢を胸に、「たった一枚の切符を手にするため34チームが白球をがむしゃらに追い、一丸になって戦う。感謝の気持ちを全力プレーに変え、最高の夏にすることを誓う」と力強く宣誓した。

 

 大役を果たした北山主将は「1カ所、かんでしまったので出来は90点。それがちょっと悔しい」と照れ笑い

 

 

来年はパシーンとミットに入れたい 山下知事が始球式

 

 昨夏の大会に続き二度目の始球式のマウンドに立った山下真知事。「昨年に続きワンバウンドだったが、前よりもキャッチャー近くまで届いたと思う。来年こそはパシーンとミットに入れたい」と語った。

 

 酷暑の中、試合する選手たちに対しては「一生の思い出になる夏になる。悔いのないように精いっぱい力を出し切ってほしい」とエールを送った。

 

 

育成功労賞で高田高野球部監督の田渕さん表彰

 

 開会式に先立ち、日本高野連などが選出した育成功労賞の授賞式があった。受賞したのは、県立高田高校野球部監督の田渕太さん。1995(平成7)年県立広陵高校(現県立大和広陵高校)、2007(平成19)年から県立大和広陵高校、08(平成20)年から現在まで県立高田高校で、責任教師、監督として野球部のバックアップ、県高校球児の育成に尽力した。

 

 母校の高田高校で監督に就任してからの10年間は、常に県上位に入るチームを作り上げてきた。指導方針は「自分のことよりもチームのことを優先して考えられる選手を」。試合に出ていても出ていなくても、プレーに、応援に、全力を尽くせるよう指導してきた。

 

 今大会では、選手宣誓を同校の北山颯馬主将が務めた。甲子園100周年の年に、教え子とともに晴れ舞台を迎えたことに「ありがたいこと」と頬をほころばせた。

功労者表彰を受ける田渕さん=さとやくスタジアム

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