世界の風景描く60点 奈良市で海外スケッチ作品展

ほづみくにひこさん(88)=奈良市=が主宰する水彩画教室「奈良スケッチ会」(約60人)の海外スケッチ作品展が25日、同市上三条町のアートスペース上三条で始まった。会員有志とほづみさんの計16人が欧州を訪れてスケッチした作品約60点を展示している。30日まで。入場無料。
同会は2007年から19年まで2年ごとに欧州にスケッチ旅行を実施。これまでドイツやスペイン、イタリア、フランスの各地で作品を描いてきた。
展示する作品は、地中海に浮かぶイタリアの小さな島の漁村、南フランスの岩山にある教会、奈良市との姉妹都市であるスペイン・トレド市などの風景画がメイン。陽気な八百屋などを描いた人物画もある。
会員は60~80代で70代が中心。月2回、奈良公園の周辺を基本に、活動している。
ほづみさんは「私たちの水彩画は、スケッチペンで下書きして透明な水彩で仕上げるので出来上がりが早く、旅行で描くのに最適な画法。ヨーロッパでは田舎の方にも訪れ、現地の人ともコミュニケーションを取りながら描いてきた。作品を見て、田舎の雰囲気などを楽しんでもらえれば」と話す。
午前10時から午後5時開場。最終日は同4時まで。問い合わせは同ギャラリー、電話0742(23)0114。