宇陀市長選で現職の金剛氏が再選出馬表面
任期満了(来年6月27日)に伴う奈良県宇陀市長選挙で、現職の金剛一智氏(66)が19日、再選を目指して無所属で立候補する意向を表明した。同市長選への出馬表明は初めて。
同日開かれた市議会の12月定例会で、上田徳議員(無所属)の一般質問に答えた。
金剛氏は、県発令の財政重症警報団体からの脱却や、公民連携での働く環境づくり、有機農業推進に向けた「オーガニックビレッジ宣言」をはじめ市長就任からの取り組みを挙げ、「公約に掲げた課題はおおむね着手できたが、まだまだ期待に応えられていない」と振り返った。
その上で、「過疎地域の課題を解決するモデル都市として市の存在を全国に示せるような町づくりにチャレンジしたい」と再選に意欲。誰もが安心して住み続けられる町、未来を担う人材が育ち活躍できる町、産官学金など公民が活発に連携活動する町を目指すとし、「まだまだ道半ば。全身全霊で市に尽くしてまいりたい」と決意を述べた。
金剛氏は1957(昭和32)年4月生まれ。奈良市出身。京都大学大学院工学研究科修了。83年4月に県に入庁、河川課長やまちづくり推進局長などを歴任。退職後の2018年4月から2年間、県知事特命参与を務めた。20年6月の市長選で初当選。菟田野宇賀志。