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たかが1点 次への1点 - バンビシャス奈良

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試合を終え、互いの健闘を称え合う両チームの選手=3日、金魚スクエア

 第10節の第1戦で西地区1位のライジングゼファー福岡を68―60で下したバンビシャス奈良の第2戦は、苦しい立ち上がりとなった。

 

 第1クオーター(Q)中盤まで得点できず12失点。その後、ジリジリと点差を詰め1分を残し逆転圏内に捉え、古牧の鮮やかなオフェンスリバウンドで流れを引き寄せたかに見えたが、攻撃を焦りすぎたのか古牧がオフェンスファウルを取られてしまった。バンビシャスベンチから思わず出た抗議の声。それに対しテクニカルファウルが宣告された。

 

 第2Qには残り3分となったところで、今度はムボジがオフェンスファウルを取られてしまう。一瞬、不本意な表情を見せたが、すぐに気持ちを切り替えようと大きく2回、手を打ち鳴らした。その態度が抗議と受け取られテクニカルファウルになってしまった。会場全体を覆う沈うつした空気。後半、さらにひどい展開になるだろうと誰もが予想した。

 

 「このままコントロールできない部分と戦って終わるのか」。ハーフタイムになり、選手らだけで話し合った。コントロールできない部分とは審判のジャッジのことである。「自分たちがコントロールできるのは自分たちのプレーだけだ。自分たちのバスケットにフォーカスして後半を戦おう」と確認し合った。

 

 結果は64―84で敗れた。第2Qを終えた時点での点差は21点。後半で1点だけ詰め寄れたことになる。たった1点だが、この1点の意義は大きい。試合を終え、勝利した相手を称えるバンビシャス奈良の選手らの表情はどこか晴れやかに見えた。(有賀)

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