奈良市清美工場の改修に安全上疑義 メーカーが荷重懸念

奈良市は22日、同日午前に「開札」を予定していた総事業費140億円の市環境清美工場(同市左京5丁目)の大規模改修に向けた入札の執行を延期すると発表した。同工場のプラントメーカーの日立造船から、工場の建屋構造確認で、機器などの重量が「想定する荷重条件を大きく上回っている可能性がある」として、工事の安全性への疑義が文書で示されたという。入札は前日の21日夕に締め切られ日立造船が唯一、参加を申請していた。通知文は20日午後に市に届いたといい、参加企業からの通知で開札が直前で停まる異例の事態となった。山口浩史・市環境部長は「安全上の疑義ということで開札を2週間延期する」と説明。大規模改修への影響については「まだなんとも言えない」と述べた。