入場者数が好調 フロントスタッフ奮闘 - バンビシャス奈良

チーム成績の落ち込みに対し、入場者数は好調だ。昨シーズンの平均入場者数は1100人だったが、今シーズンはロートアリーナ奈良で行われた神戸ストークスとのホーム開幕2連戦(10月14、15日)は両日とも2700人超え。翌週の滋賀レイクス戦はジェイテクトアリーナ奈良の最高入場者数を更新する2262人(10月22日)を記録した。4、5日の山形ワイヴァンズ戦は2試合平均1600人で、関西ダービーとなった前戦に比べ減少したが、それでも平均入場者2千人台を維持した。
急激に入場者数が増えた背景には、今夏のW杯で日本の躍進に関心が集まったこともあるだろうが、何よりフロントスタッフの不断の努力が大きい。
Bリーグは2026〜27シーズンから従来の昇降格制度を廃止した新リーグを発足させる。そのライセンス取得のための一次審査が今シーズンの結果を基に行われるのだ。
バンビシャス奈良が目指すのは、新リーグの上から二つめのカテゴリー「Bリーグ・ワン」。ライセンス基準は「入場者数2400人」「売り上げ4億円」「3千席のアリーナ」となっている。
ホームのロートアリーナ奈良はかろうじて席数をクリア。売り上げも見通しが立っている。残るは入場者数だけだ。極端な言い方をすれば、バンビシャスが来季B1に昇格しても基準をクリアできなければ三つめの「Bリーグ・ネクスト」からのスタートとなる。逆にB3降格となっても、基準を満たせば上のカテゴリに返り咲けるということでもある。
フロントスタッフは懸命になって集客に奔走する。入場者数が増えれば会場スタッフの気苦労も大きくなる。後はその心意気に、選手らがどう応えるかだ。(有賀)
<バンビシャス奈良 11月のホームゲーム情報>
第7節
VSベルテックス静岡
11日(土)・午後5時~
12日(日)・午後4時~
場所:ロートアリーナ奈良