歴史文化
家族の健康など祈願 奈良の東大寺二月堂で「功徳日」
奈良市雑司町の東大寺二月堂で9日、本尊十一面観音の縁日に当たる「功徳日(およく)」が営まれた。昨年まで新型コロナウイルス感染予防のため、中止されていた信者らによるみたらしやかき氷の出店、福引も再開され多くの人でにぎわった。
この日に参拝すると4万6千回参ったのと同じ功徳があるとされる。参拝者は線香の煙が漂う境内で静かに手を合わせていた。
40年以上前からこの日だけ販売される和菓子「およく餅」や、お盆行事に用いるほおずきの販売なども行われた。
家族で訪れた市内在住の西村由記さん(37)は「毎年必ず家族の健康を祈願しに来ている。子どもたちも福引やお団子を楽しみにしています」と笑顔で話した。