社会
半透明の美しい翅、神秘の世界 奈良でセミの羽化
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「ミーン、ミン」―。セミの鳴き声を耳にすると夏も盛り。奈良市法華寺町の奈良新聞本社近くで、幼虫が地上に出て成虫になる羽化が見られた。
夕方、羽化が始まった。成虫になった直後は見た目、柔らかそうで、少し緑がかった半透明の翅(はね)が美しい。徐々に硬化し、色も黒く変化する。
翌朝、抜け殻があった。神秘的な“一晩の出来事”。地上では10日ほどの命といわれている。辺りの木々から力強い鳴く声が響き渡っていた。無事、飛びだったようだ。