橿原中で交通安全教室 意識して事故防止を
自転車事故再現に驚き
奈良県警察本部と橿原署(今西寿広署長)などは18日、橿原市西新堂町の市立橿原中学校(平沼信二校長)で「生徒向け自転車交通安全教室」(JA共済連奈良協賛)を開いた。1〜3年生484人は、スタントマンが演じる交通事故の怖さを疑似体験し、交通事故防止について学んだ。
同校では約4割の生徒が自転車で通学。平沼校長(55)は「中学生の自転車事故は6月が一番多いと聞く。しっかり意識して勉強してほしい」とあいさつ。
今西署長(56)は4月から努力義務となった自転車乗車時のヘルメット着用を呼びかけるとともに、少年が乗る自転車が歩行者とぶつかり、重症を負わせて多額の賠償を命じられた過去の事例を紹介。交通ルールやマナーを学ぶ大切さを訴えた。
教室ではルール違反の例として片手運転、2人乗り、右側通行などを示し、「一時停止と左右確認」で多くの事故を防げると強調。
また、実際に起こった事故をプロのスタントマンが再現。自転車同士や自転車と自動車の接触事故、大型トラックの内輪差による巻き込み事故など、激しく自転車が転ぶ様子に生徒たちは驚きの声を上げた。
自転車通学する3年生の中村漣さん(14)は、「雨の日の運転で危険を感じたことがある。実際にスタントを見て、思っていた以上に怖いと感じた」と話した。