DXマーク認証を奈良事務機が取得 奈良県内第1号 中小を伴走支援へ

奈良市北之庄町の奈良事務機(赤羽聡社長)がこのほど、奈良県で第1号となる「DXマーク認証」を取得した。DX(デジタルトランスフォーメーション)アドバイザーとして、県内中小企業のDX化を支援する。
同社は昨年12月、次世代経営コンサルタント集団「フォーバル」(東京都)の完全子会社となった。複合機や文房具の販売のほか、経営者の伴走支援サービスを提供し、中小企業のDX化を推進している。「奈良からはじまる、中小企業のDX伴走支援」を事業テーマとする。
DXマーク認証は、DX化の推進に必要な組織・体制づくり(デジタル化、人材など)を評価する制度。中小企業個人情報セキュリティー推進協会が提供する。全ての事業者が申請でき、取得すると、認証事業者であることを示すロゴを自社のホームページや名刺などに使用できる。
昨年12月に就任した赤羽社長は、人手不足やAI(人工知能)の発展などを念頭に「全ての企業にDX化への対応が求められる中、県内にはDXについてアドバイスできる企業が少ない」と指摘。そこで、第三者認証となるDXマーク認証を取得することで、より安心して、同社の支援サービスを受けてもらえると考えた。DX化は業務の効率化をもたらし、売り上げの向上や新事業の展開につながるという。
赤羽社長は「DXアドバイザーの資格を持つ社員を増やし、遅れがちな中小企業のDX化を積極的に支援していきたい」と話す。