首飾りなどに使用? 均一で美しく - 「発掘された日本列島2022」展
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◆ 地域展 ◆
玉類
豊田狐塚古墳出土(奈良県天理市)
古墳時代
青色ガラス製小玉、水晶製丸玉・管玉・切子玉。均一に作られた美しい玉は首飾りなどで使用されたとみられる。
豊田狐塚古墳は、墳丘直径20メートルほどで、尾根筋を利用して作られた円墳。南方向に開いた横穴式石室が見つかっている。3基の木棺が安置されていた可能性があり、出土遺物は鏡や馬具、鉄刀、玉類、須恵器など。
狐塚には遺物を勝手に掘り出した人物に首が曲がって動かなくなるという怪現象が起き、翌日に埋め戻すと元に戻ったという不思議な伝承が残る。実際に埋め戻したような状態で鏡が出土していることが発掘調査で確認されている。
「発掘された日本列島2022」展は2月12日まで。観覧無料。