道路建設、VRで体感 京奈和道橿原JCT、児童らが現場見学
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国土交通省近畿地方整備局奈良国道事務所(奈良市大宮町、種蔵史典所長)は11日、奈良県橿原市新堂町の京奈和自動車道(大和御所道路)で橿原ジャンクション(JCT)=仮称=の現場見学会を実施した。大和御所道路と大和高田バイパスとの接続部分。2026年春の供用開始を予定している。
「将来の地域の担い手である子どもたちに地域と道路の未来を感じ取ってほしい」と企画された見学会には地元の橿原市立金橋小学校(上田美佐代校長)の4年生2クラス63人や亀田忠彦橿原市長らが参加。普段は立ち入ることができない建設途中の橋りょうを歩いたほか、ゴーグルをつけて工場内の作業をバーチャル・リアリティー(VR)で見学したり、建設現場を3D(立体映像)で再現した生産管理システム「CIM」の説明などを受けた。
VRを体験した斉部心音さん(10)は「工場での組立作業は大変そうだった」。上田校長は「さまざまな人が関わり道路ができるさまを、子どもたちに感じ取ってほしい」と話した。
亀田市長は「めったにない機会を作っていただいた奈良国道事務所に感謝。多くの子どもたちにこの感動を提供できればと思う」と語った。