思い出の歌、後世に 大宇陀高と旧制宇陀中校歌歌碑の除幕式
本年度限りで閉校する奈良県宇陀市大宇陀迫間の県立大宇陀高校(長谷川元祥校長)で、同校と前身の旧制宇陀中学校の校歌の歌碑が完成し、26日、除幕式があった。校舎は来年4月から県立榛生昇陽高校と統合した宇陀高校大宇陀学舎に生まれ変わる。卒業生は「両校の校歌を後世に残したい」と話した。
歌碑は大宇陀高同窓会が同校の創立100周年記念事業として建立。高さ約1メートル、幅約1.5メートル、奥行約30センチ。宇陀中の校歌を右側に、大宇陀高の校歌を左側に刻んだ。
除幕式には、3年生16人や教職員、同窓会の井上源一会長(72)ら約40人が出席。式に先立ち、オオヤマザクラとオオシマザクラの記念植樹もあり、グラウンドや駐輪場付近などで3種計10本の桜の苗木が育つことになった。
生徒会長の同校3年、岩崎勝さん(18)は「記念すべき日。桜と歌碑は生徒全員で宇陀高につないでいきたい」と話した。