音羽山観音寺 後藤住職の花だより - たくましい花たち編 2022年秋
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前にミョウガが生えていたところにムラサキハナナの芽が出ていたと紹介しましたが、ミョウガのところからナンバンギセルが咲いていました。ナンバンギセルはススキに寄生することで知られていますが、ミョウガにも寄生するそうです。今回はそんなたくましい花の話です。
庭も花びんも勢いが 花も生きるために必死
秋の代表格の花、フジバカマが咲いていました。
住職が「アサギマダラを1度見かけたの」と嬉しそうに話します。
アサギマダラは大型の渡り蝶。フジバカマに寄るそうです。
フジバカマの近く、植木鉢を見て指さします。
「もうダイモンジソウがツボミを付けてるわ」
ダイモンジソウのツボミ
ダイモンジソウは秋の花。春に咲くユキノシタと同じユキノシタ科です。ライナーや種があちこちのプランターに飛んで勢力を広げているようです。
玄関の一輪挿しにムラサキフジバカマがありました。住職がつかんで引き上げます。
「あら、切り花から根が生えているわ。どうりでいつまでも枯れないと思ったわ」
切り花から根が出ているのは初めて見ました。お寺の花たちは人間が思うよりたくましいようです。
「まあ、根が生えていたわ」と話す
音羽山観音寺
山の中にある尼寺。桜井市南音羽
JR・近鉄桜井駅下車、桜井市コミュニティバス談山神社行、下居下車、約2km。火曜日閉門。
17日の御縁日が火曜日の時は開門、翌日閉門