歴史フェスでアナウンサー・山本さんトーク「劣等感解消できる」 脱かつら体験、軽妙に - おもしろ歴史フェスティバル

奈良県田原本町唐古の唐古・鍵遺跡公園で開かれていた「第11回おもしろ歴史フェスティバル」は2日に最終日を迎え、ステージではゲストによるトークショーや子どもたちのダンスの披露が繰り広げられた。県内自治体によるPRもあり、会場を盛り上げた。
フォーラムの後は、元関西テレビのアナウンサーで、現在はフリーアナウンサーとして活躍する山本浩之さんが「日々新たな出会い発見!」と題してステージトーク。軽妙なトークで観客の笑いを誘い、会場を沸かせた。
大阪府出身の山本さんは奈良に住み始めて今年で35年目。県内のお気に入りスポットを紹介し、「三輪山を登っていると心と体が清められた気持ちになる。日常で溜まった毒素が抜ける気がする。これからもっと奈良の歴史を勉強していきたい」と話した。
また関西テレビ入社時の面接で、面接官から父親や祖父の頭髪について聞かれ、「サザエさんに出てくる波平みたいな頭です。私ははげ界のサラブレットです」と答え、内定を勝ち取ったエピソードを披露した。
その後、28歳でスポーツキャスターを任され、29歳でかつらをかぶり、35歳でかつらを脱ぐことを決心。「妻には反対されたが、ジェットコースターを乗りたいという息子に『怖くて乗れない』と嘘をつく自分が嫌だった」と述べた。
「かつらを脱いだことで名前と顔を覚えてもらえるようになり、さまざまな場所で声をかけてもらえるようになった。コンプレックスは、角度を変えると解消されることもあると学んだ」と振り返り、「これからも勇気を出して新しいことに挑戦し、自分の年表を書き換えていきたい」と力を込めた。