地域守る決意胸に 奈良県警察学校卒業式 55人が巣立つ

奈良県警察学校(金田実学校長)の第353期初任科短期課程の卒業式が29日、奈良市南永井町の同校体育
館で開かれた。男女計55人が地域の治安を守る警察官としての決意を新たにした。
昨年4月に採用された男性43人、女性12人の卒業生は6カ月間にわたり刑法や柔剣道などを学んだ。県内10署の交番で3カ月間勤務した後、再び同校で2カ月間教養を学ぶ。
卒業式で金田学校長は「これまでの学校生活で学んだ知識や技能を発揮し、何事にも積極果敢に挑戦して自らをさらに成長させていってほしい」と式辞。安枝亮県警本部長は「安倍晋三元首相の銃撃事件で県民からの信頼が失われている。自己を研さんし、県民目線で取り組むことで信頼の回復を目指してもらいたい」と激励した。
卒業生を代表して土井峻太郎巡査(23)が「何事にも臆さず挑戦して警察官としての正義を貫き、たゆまぬ努力を続けていく」と力強く答辞を述べた。